アプリをMac上で確認した後は、iPhone実機にダウンロードしてテストをしてみます。Unity からはXcodeのプロジェクトが出力され、それをXcodeでビルドして実機上でテストします。
Xcode 9.4.1
iOS 開発を始める
Unityマニュアルには説明ページがあります。
Unity| iOSでの開発を始める
これに沿って進めて行きます。
ざっくりこのような手順で設定します。
1.Xcodeのインストール
2.実機でXcodeアプリをテストできるようにする
3.Buildしてプロジェクトを展開
4.XcodeでプロジェクトをビルドしてiPhone上でテスト
5.Simulatorでテスト
Xcodeのインストール
Apple IDを持っていない場合はAppleのサイトで作成するApple ID を作成
こちを参考にインストールしてください。Xcodeインストール
実機でXcodeアプリをテストできるようにする
事前にiPhone実機でXcodeに接続してアプリを実行できることを確認しておきましょう。
実機でアプリを確認する
Buildしてプロジェクトを展開
iOS Platform Switch:
Unityから「File」「Build Settings」を選択
- Add Open Scenesでシーンを追加
- PlatformのiOSを選択
- Switch Platformのボタンをクリックする
Player Settingsを選ぶとInspectorが表れます
Bundle Identifier:
Company Name と Product Nameを決めます
それに応じたBundleIDを設定します
例:
Company Name:hoge
Product Name:TestApp
の場合のBundle Identifierは
com.hoge.TestApp
のようになります。
このInspectorの設定は、公開する時にはアイコンやその他の設定が必要です。とりあえず実機テストだけなのでここまでです。
XcodeでプロジェクトをビルドしてiPhone上でテスト
Inspectorの設定後は戻って「Build」ボタンをクリックします
保存場所を決めてExportすると、Xcodeのプロジェクトが展開されています
ここまではWindowsでもできますが、このプロジェクトはMacのXcodeでビルドする必要があります。
XcodeでBuild Run:
展開されたプロジェクトをXcodeで起動すると
いきなりエラーが出ているかもしれません
エラーをもう少し見ると
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Code Signing Error: Signing for "Unity-iPhone" requires a development team. Select a development team in the project editor. Code Signing Error: Code signing is required for product type 'Application' in SDK 'iOS 11.4' |
iOSではよくあるエラーで、SigningのTeamが「None」になっていので、登録されたIDに変更すると解決します。
実際にiPhoneを接続して「Unity-iPhone」をそのiPhoneにセット
三角のアイコンをクリックしてビルド、実行です。
これでiPhone上でアプリが起動します。
ところで、まだ完璧に設定はしていないためのwarningはいくつかありますが
「libiconv.2.2dylib」と赤文字になっています。ビルドは通るのですが…
こちらさんの情報を参考に、
「.tbdは.dylibの代替であるらしく、.dylibへの参照を消し、.tbdへの参照を追加」
http://nerd0geek1.hatenablog.com/entry/2016/02/13/200000
libiconv.2.2dylibを消してlibiconv.2.tbdを追加して対応しました。
Simulatorでテスト
DebugとSimulationはUnityで行うのであまり使うことがないかもしれませんが、全ての端末が用意できないときにレイアウトの状態確認などに使えるかもしれません。
Unityで「Player Settings…」からInspectorの「Other Settings」にある
Target SDKを Simulator SDK に変更します。
これで、Xcodeで開くとSimulatorが選べるようになりました。
Reference:
Unity| iOSでの開発を始める